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2012年5月 3日

UVは珊瑚に害なことが多い

珊瑚の色に関して研究などされているDana Riddle氏のUVに関する記事を紹介したいと思います。中々興味深い内容でした。
まず始めのほうは、自然光、メタハラなどのUVについてです。エイジさんところでも書かれていますが、かなりのUVがメタハラなどから出ています。UVカットガラスを使用していてもUV-A(320-400nm)で約80%、UV-B(280-320nm)も60%ほど透過してしまっているようです。結構な量ですよね。
このUV-AとUV-Bは、水槽内ではどのくらいの深さまで届くかと言う結果も載っていました。深度によって急激に吸収されるようです。水深30cmでも0ではありません。これも照明の強さなどによると思います。

ご存知のとおり、珊瑚にはMAA(マイコスポリン様アミノ酸)を保有しており、この物質が紫外線から珊瑚を守っています。MAAは紫外線だけを吸収します。このMAA密度は、水深と共に半比例すると書かれています。また、UV照射がすくない領域の珊瑚をUV照射が多い領域に移したところ、光障害が起こったり、成長速度が遅くなってそうです。しかしながら、UVの照射量に反応してMAAが増加する可能性も否定できないと書かれています。
自然界では、UVの照射量は日の出と共に多くなり、日の入りに近づくにつれて少なくなります。これは中々水槽では実現できない機能だと思いますが、最近のシステムLEDでは可能だとおもいます。
最後に、珊瑚の色とUVの関係が書かれています。UVが珊瑚の色をあげると信じられていますが、Riddle氏の記事を読む限りそうでもなさそうです。UVの量を増やしたところ、幾つかの珊瑚は緑が多くなったそうです。これは、緑の蛍光たんぱく質が励起したためだと思われます。しかしながら、多くの珊瑚(特にAcroporids, Pocilloporidsなど)は、長期間の実験ではUVがない(~1 µW UV-A; <1 µW UV-B)ほうがより綺麗にな色になったそうです
後、UVが多い環境で高水温や高PARになると珊瑚の死亡率が高くなるともありました。このあたりは水槽でも気をつけたほうがよいのでしょうね。

結論としては、あまりUVがないほうが珊瑚にとっては良いと捉えました。UV-Aは400nmも含んでいますので、使用されている方はそれなりに注意が必要なのかもしれません。

参考
http://www.aquarium-design.com/reef/uvlighting.html

投稿者 TAKA : 2012年5月 3日 15:38

コメント

また悩む実験結果がでましたね。。でもこれで緑のNobilis Acroporaの色上がり具合がいいのが理解できそうです。おなじくTAKAさんに送っていただいたピンクのStylophoraも緑がかってるのも、納得っす。。
調光(dim)が可能なLEDなら、リーフコントローラーにつけて日の出日の入りを再現したりはできますね。

しかし緑だけでなく、紫も揚がってきてたので喜んでたんですが。いやー、また悩みます。

投稿者 Shin : 2012年5月 2日 18:18

おはようございます。

現在マザラをフルスペクトルに改造して使用してます。今後もUVを強化していこうと思ってましたがこの記事を見ると、いらないのかな?って気になりますね、、
今現在ゼオ水槽で順調に色揚げもできてるので無理にUVを追加しないで様子を見て行きます。
いつも参考になる記事をありがとうございます。

投稿者 有田海水 : 2012年5月 2日 18:30

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