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2012年3月29日

リン酸と餌の関係

最新のAdvanced Aquaristの記事にリン酸と餌に関する記事があります。殆どのアクアリストの場合、リン酸は餌食によって水槽に足されるとあります。当たり前と言えばそうなんですが、残餌がなくても同じのようです。魚が食べた餌に含まれるリン酸の半分以上は、外に排出されるようです。まあ、残餌を少なくすることで、水中にのこるリン酸は少なくはなりますが、0にはならないのです。

Phos-Food.bmp
上の表はAdvanced Aquaristの記事に載っていたものです。総水量400リットルの水槽に各餌を与えたときに、どのくらいのリン酸が足されているかが右端の列に書いてあります。結構な量のリン酸が足されていることが分かります。
もちろん水槽内にはリン酸を消費してくれるバクテリアもいるでしょうし、他の分子と結合してリン酸カルシウムなどによってプロテインスキマーに取り除かれることもあるでしょう。この記事がいいたいことは、自分が餌食によりどれくらいリン酸を足しているかを知ることにより、水槽のリン酸をうまくコントロールできますよということだと思います。水槽内のリン酸が減らないのなら、餌食を減らすか、またはリン酸吸着剤の量を増やすなどの対策をするなどしないといけないと言うことだと思います。


参照:http://www.advancedaquarist.com/2012/3/chemistry

2012年3月26日

DyMiCo(DYNAMIC MINERAL CONTROL)システム

サンゴや魚にとって一番良いシステムってなんでしょうね。僕が知っている限りで一番良いなと思うのは、「Eco System(エコシステム)」です。ミラクルマッドからのミネラルが溶け出し、薄い泥での脱窒、海藻いれてプランクトンが自然発生。非常に自然に近いですよね。実践していないので、システムの許容量がわからないのですが、ネットを見ている感じではあまり多くの魚はいれることができなさそうです。脱窒が追いつかないのかなあ。ZEOvitは、ナチュラルシステムの応用系と書かれています。これが正しいかどうかは私には分かりませんが、Eco Systemの対極にあるシステムのように感じられます。個人的にはZEOvitとかのシステムに興味はありますが、一番サンゴなどに良さそうなのはEco Systemだろうというのが、僕の個人的な意見です。

まあ、僕の個人的な思いはおいといて、久しぶりに面白いシステムを見つけました。その名もDyMiCo(DYNAMIC MINERAL CONTROL)システム!DSBなどの発展系だそうです。このシステムは、EcoDeco社が考えたシステムだそうです。
概要を書くと、1.水槽の状況に合わせて脱窒リアクターを(ディナイトリフィケーション)を動的に制御し、2.それにより硝酸塩とリン酸塩などを制御する、システムだそうです。DyMiCoシステムは、脱窒リアクター内のORPとpHの値を元に制御・監視されています。これらの値により、リアクターのないの流量やリアクター内に自動添加する炭素源の量を調整するようです。これにより、リアクター内のバクテリアの活動をコントロールするようです。リアクター内には「砂」が入っているようです。珊瑚砂のことだと思うのですが、そこまで書いていませんでした。CO2も添加するので、リアクター自体がカルシウムリアクタのーの役目もするようなので、別途カルシウムリアクターの設置も無用とのことです。また、プランクトンも自然に湧くようです。このあたりもう少し読まないとなんでプランクトンが湧くのかよく分かりません。
すでにこのシステムを利用して幾つかの欧州の水族館は、サンゴ水槽を数年にわたって調子よく維持できているようです。基本システムが大きくなるようで、ホビーレベルには下りてきていません。が、EcoDecoのサイトによると、ホビーレベルのものを開発中で、数ヶ月以内に発表できるようなことが書かれています。これは非常に期待大ですね。

まだまだ詳細分からないことありますが、ちょっと調べてまた記事にしたいですね。

image001.jpg

2012年3月25日

硝酸塩をあえて添加する時代に

Nitrogen Limited(窒素不足)やCarbon Limited(炭素不足)などという言葉を海外では良く聞きます。窒素は硝酸塩などに含まれており、ウォッカなどの炭素源には炭素が含まれています。水中の窒素や炭素の比率が悪いと、リン酸塩や硝酸塩濃度の下がり方が悪くなります。どのような比率が良いのかはちょっと分からないですが、RedSeaのNO3:PO4-X のマニュアルが参考になるかもしれません。
RedSeaからは、炭素源であると思われるNO3:PO4-Xは出ていますが、バクテリアや窒素源になり得る製品は出ていないとおもいます。ところがですね、Brightwell Aquatics社からは、炭素源のBioFuel、バクテリアのMicroBacter7、そして窒素源のNeoNitroがあります。この最後のNeoNitroですが、製品情報としてはBrightwell Aquaticsのサイトにも載っていない製品です(他の製品説明の中に名前だけは載っている)。このNeoNitroを少し前に偶然にショップで発見しました。商品説明を読んでびっくり、なんと硝酸塩濃度を上げる添加剤。硝酸塩を0にする為にすんご~い努力してきたのに、それをあえて上げる添加剤なんですから、びっくりですね。笑  
話は横にそれましたが、この3種の添加剤で色んな状況に対処しようと言うことですね。例えば、炭素不足ならBioFuel、窒素不足ならNeoNitro、良いバクテリア少ないならMicroBacter7を添加すればよいのですね。
NeoNitroの説明書を少し簡単に書きますね。
1.硝酸塩濃度が試薬で検知できないレベルの時に、硝酸塩濃度を3ppmあたりにあげます。
2.24時間経ってから再度、硝酸塩とリン酸塩濃度を測定し、どちらの値も変化なければCarbon Limited(炭素源不足)である。その時は、炭素源であるBioFuelを添加しなさい。これをリン酸塩、若しくは硝酸塩が下がるまで添加しなさい。
3.もし、炭素源であるBio Fuelの添加なしにリン酸塩が下がり始めたら、リン酸塩が目標値(0.01-0.02ppm辺りが理想)になるまで、硝酸塩が3-5ppmになるようにNeoNitroを添加しなさい。目標値になったら、目標のリン酸、硝酸塩濃度になるようにNeoNitroを添加しなさい。

頭が少し混乱しますね。笑  
簡単に書くと以下のようですかね。
リン酸塩、硝酸塩共に試薬で確認できるレベルとすると
・炭素源を添加していないのにリン酸塩だけ下がり始めた!
  → Nitrogen Limited(窒素不足)なので硝酸塩濃度をあげよう!
・リン酸、硝酸塩、どちらの値も下がらない!
  → Carbon Limited(炭素不足)なので炭素源を添加しよう!

間違いやご意見ありましたら、書き込みお願いします~。

2012年3月24日

超低栄養塩と無給餌水槽

この趣味を初めてまだ7年少しなので、昔はどのように飼育されていたのか良く知りません。が、よく無給餌で飼育することでZEOvitのようなパステルなミドリイシが飼育できていたと聞きます。実際見たことないので、非常に興味がありますね。

さて、無給餌にする理由は、水槽内に栄養塩を生み出す素を入れないためだと考えられます。魚を入れると餌食をしないといけなく、入れると栄養塩が増える。もう少し言うと、ろ過能力以上の魚や餌食をすると駄目なんでしょう。なので、リン酸吸着剤を頻繁に取り替えたり、強力なスキマーをつけたりして対策していたのだと思います。
そんなこんなしているうちに、ウォッカなどの炭素源添加やゼオライトを使用するZEOvitシステムによる栄養塩を低く抑えるシステムが出てきました。これでも非常にパステルなミドリイシをパステル化することが出来るようになりました。
要するにどちらも栄養塩を極力抑えることができるから、ミドリイシがパステルになると理解しています。炭素源添加やZEOvitのメリットは何かというと、僕は魚を沢山入れながらサンゴをパステル化できるってことだとおもいます。海外のパステル水槽を見てみるとわかりますが、とんでもない数の魚が入っています。それでもパステルなのです。
もう1つ思うのは、魚が入っていることでサンゴへの栄養も補給しているのではということです。良く色が薄くなったサンゴには、魚の糞を与えろと言われます。これは、魚の糞がサンゴにとって栄養となるということです。パステル化しているということは、それだけサンゴに共生する褐虫藻の密度が低いと言うことです。なので、サンゴは他から栄養をとる必要があるのです。
魚を沢山入れることができるというよりは、魚を沢山入れたほうが良い、といって良いかもしれません。もちろん、ZEOvitや炭素源添加などもシステムが安定してから魚を徐々に入れていかないといけませんが。。。

2012年3月16日

確認:410-420nm、1W、シリコン樹脂レンズ使用、350-400mW

勘の良い方ならどこで売っているのか直ぐ分かると思いますが、410-420nm、1W、シリコン樹脂レンズ350-400mW @350mAのLED素子を見つけました。見つけたと言うか、かなり前に見つけたんですが、1Wと言うことで放置していました。が、KR93SPで使用されているのが1W素子ということもあり、最近再調査しました。
エイジさんの基準も満たしているので良いかな。パッケージしている会社は無名ですが、SemiLED社のものを使用しているとも確認取りました。
気になるのは値段のほうですが、25個で$170なので1個当たり$6.80ですね。50個にすればもっと安くなります。
もし欲しい方いましたら、書き込みください。素子代+送料でお譲り致します。

2012年3月11日

Tony Vargas氏の講演

今日はReefBuilders.com主催で行われたデンバーReefStockに参加してきました。お手伝いはできませんでしたが、一応ReefBuilders.comのスッタフなので開場前に中に入れてもらい、邪魔されずに色々と見れました。
ReefStockは、毎回有名人を呼んで講演をしてもらっています。今回講演する人の1人に、Tony Vargas氏がいました。彼は、最近Two Little Fishiesから発刊されたThe Coral Reef Aquariumの作者であります。この本の主旨は、「どうすれば上手にサンゴ水槽を作れるのか?」です。当然、今回の講演もその内容でした。
内容は色々あったのですが、一番心にのったのは、立ち上げを焦るな!というものです。日本では結構よく聞く話ですが、アメリカではそうではありません。Tony氏が言っていたのは、「3〜6ヶ月ルール」ですね。これ何かというと、ライブサンド、ライブロックで立ち上げて、照明以外の器具はすべて稼働させる。その状態で「3−6ヶ月そのまま水槽をまわす」らしいです。そうすることによって、水槽が安定するようです。数カ月もすると、見たこともない生物が水槽内に湧き出ているようです。ウミウシまで出てきたとか言っていましたね。この「3−6ヶ月待つ」方法はヨーロッパでは当たり前のことだそうです。最近、欧州の水槽がすごいのは、こういったことが浸透しているのもあるのかも知れませんね。直ぐに生体を入れることほど、危険なことはないのでしょう。私もライブサンドやライブロックで立ち上げて、1週間ぐらいで生体を入れ始めますが、全くよくない行為でしたね。
また、講演中に紹介されたすごい水槽は、すべて小さな欠片から育て上げたサンゴだそうです。大体5年ぐらい立ち上げからたっているようですが、非常に綺麗で水槽にマッチした成長になっています。これは本当に凄いことで、小指の先のような欠片から50cmオーバーのサンゴに育て上げるんですからねえ。これぞ趣味の醍醐味だなと感じました。

あと、面白かった所は、ライブロックを15年使用しているが、全く問題ないとか、50cmオーバーのシャコガイの中に共生しているクマノミの話(夜間にシャコガイが閉じているときはその中で寝ているらしい!)などは、非常に面白かったです。
最後に心打たれた言葉は、「自分の成功の秘密を他人に共有すること」でしたね。Tony氏は、Julian氏を始め多くの成功者は惜しげも無く彼らの成功の秘密を他人に共有してきた。それがあったから多くの人が成功できたと。「他人の成功は、自分の成功と同じだ!」と言っていました。多くの人が自分の成功の秘密を他人に惜しげもなく共有することで、アクア界ももっと発展していくと思います。

2012年3月 4日

マイアミ・ハリケーンと言うなのキッカサンゴ!

今日は朝から車のメンテナンスに行って来ました。その後、久しぶりにBoulder市内にあるショップに行って来ました。たまに掘り出し物があるので。ここ最近、この地元ショップは結構よいキッカサンゴを置いています。キッカサンゴはアメリカでは非常に人気があり、物によっては小指の先のサイズで数万円ってこともあります。
まあ、そんな話はどうでもいいですが、ショップで水槽を見ていると何とマイアミ・ハリケーンと言われるキッカサンゴが複数在庫していました。しかも、中サイズで綺麗なやつで$80!これは安い!!!欲望が抑えられるはずもなく、即購入。良い買い物しました〜

MiamiHurricane.jpg

2012年3月 1日

APIのAlgaefix® Marineで苔・藻退治!

苔や藻といえば、アクアリストの天敵!これがあるとせっかく綺麗なサンゴの見た目が台無しになるだけでなく、珊瑚を覆って☆にしてしまう!栄養塩を極力低くしたり、生物層を豊かにしたり、生物兵器を投入したりと色々な対処方法があると思います。無脊椎動物が入っている水槽では使用できなかったりする薬もありますし、中々難しいところです。

そんな苔・藻ですが、海外でかなり評価が高く、しかも無脊椎動物が入っていても大丈夫な薬があります。その名も、Algaefix® Marine!この薬、RCでもスレッドがかなり伸びています。当然、効果がない人もいますが、かなり多くの人に効果があり、苔・藻を撃退しているようです。
販売元のAPIのページによりますと、以下の苔・藻類に効果があると書かれています。
スピルリナユレモ属(oscillatoria)、Cladophoraキクロテラ(Cyclotella)

現在フラグタンクが苔・藻に苦しめられています。いきなりフラグタンクで使用する勇気はないので少し実験をすることにします。結果は後日!