« RedSeaのカリウム試薬の記事に対する訂正 | メイン | 微量元素の添加について »
2011年3月 6日
水槽内のバクテリア量は自然の10分の1
今月号のAdvanced Aquaristの記事にFeature Article: Bacterial Counts in Reef Aquarium Water: Baseline Values and Modulation by Carbon Dosing, Protein Skimming, and Granular Activated Carbon Filtrationがあります。自然の珊瑚礁と比べて水槽内のバクテリア数の比較、及び炭素源添加、プロテインスキマー、活性炭使用による変化が題材です。
かなりの長文なので結論だけ先に読みました。以下要約です。
-------------------
スキマーが付いているサンゴ水槽のバクテリア量は、自然界の約10分の1だった。これが長い目で見て水槽に悪影響を与えるのかは分からない。Old Tank syndromeとの関係がある可能性もある。
スキマーでは取り除けるバクテリアとできないバクテリアがある。この結果から炭素源添加によるバクテリアの増殖により、栄養塩を含んだバクテリアがスキマーによって取り除かれることは正しいだろう。
-------------------
水槽内のバクテリア量が珊瑚礁の10分の1とは少し驚きでした。過密に生物を飼育している環境では、栄養塩に加えてバクテリアの量もかなり多いかなと考えていました。自然界では、バクテリアも含めて非常に生物層が豊富なのだとこの実験から理解できました。これらがサンゴの餌になっているんでしょうね。そう考えると、炭素源の添加、バクテリアの添加などは、バクテリア量を増やすと言う点では自然界に近づけようとしている点で理にかなっているのかと思います。やっぱ、水槽内ではサンゴの餌が圧倒的に少ないのかな。
魚、サンゴ含めて、餌を沢山あげても自然界と同じくらいの栄養塩を維持できるシステムが良いように感じました。その低栄養塩実現がZEOvitなのか、BioPelletsなのか、EcoSystemなのか、昔ながらのベルリンなのかは格別問題ではないと思います(どれが簡単に実現するかは別)。
家の水槽は、Hannaリン酸値で0.02ppmを目安にサンゴに餌を積極的にあげています。もう少し様子を見たいですね。
投稿者 TAKA : 2011年3月 6日 15:14
コメント
興味深い情報 ありがとうございます
正直 私も良い悪いは別として 自然海より水槽の方がバクテリアの密度は高い、と思ってました
ところが1/10ですか?
トゲトサカなど育たないはずだ!!
そう考えると スキマーの間欠運転もまんざら間違って無さそうな・・・・
投稿者 狩人 : 2011年3月 6日 21:58
私も水槽の方がはるかにバクテリア濃度が高いと思っていましたが、それでも換水時にはバイオダイジェストを毎週1アンプル添加してます。
で、最近殺菌筒の影響はどうなのかなと思い始め(効いてるかどうかはぎもんですけど)、電源OFFにしました。
まぁ、バクテリアばかりでなく、微小なプランクトンや藻類などあれやこれやと多種多様な生物層が理想なんでしょうけどね^^
濾過してない天然海水もっと入れようかな^^
投稿者 Tank : 2011年3月 7日 05:07
この記事のバクテリアですが、良いものも悪いものも含んでいます。良いバクテリアだけで良いか?って言われると困りますね。両者のバランスが大切なのかと思います。
CF誌に載っていた沖縄の金城さんのサンゴプールですが、意外に色々と舞っていたと思います。あれも意味があるのかなと。
投稿者 TAKA : 2011年3月 7日 10:52
私の持っている本だと、グレートバリアリーフ表層で80-470kcells/mL(Fukami.1994)との報告がありました。内海だと10倍前後の開きがありました。
リンク先の論文の採水地の地名は分かりませんが、水槽内はそんなに少ないかなあといった印象です。
ちなみに海水中には細菌の1-10倍前後のウイルスも存在しているそうですが、水槽ではどうなんですかね?
投稿者 しかぱっち : 2011年3月 8日 08:38