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2011年3月31日

RedSeaのComplete Reef Care ProgramのReef EnergyA & B

今日手元に注文していたRedSeaのComplete Reef Care ProgramのReef Color A, B, C, DReef Energy A, Bが届きたました。これらはRedSeaさんからご提供頂いたサンプルに含まれていなかったので、実費で購入しました。
さてはて、どの水槽でどのように実験しようかなと思案した結果、ZEOvit水槽でReef Energyを試すことにしました。理由は、低栄養塩環境においてサンゴの栄養補給の役割をみたいから。本来は、ゼオライトを抜いて実験すべきなんでしょうけど、ZEOvitの添加剤の代わりにもなるかまず見たかったので、このようにしました。3ヶ月ぐらい様子見ようかな。その後、ゼオライトを抜いて実験しようと思います。NO3:PO4-Xは、個別の小型水槽で試験しようと思います。またこれは、レポートします。

これだけ揃うとかっこいい!ある意味これだけで満足。
CompleteReefCareProgram.JPG

早速ZEOvit水槽にReef Energy A, Bを添加しました。両添加剤ともに「黄色」です。う~ん、人間用の栄養ドリンクにそっくりです。匂いは両方共ZEOvitのアミノ酸の酸っぱい匂いとは違いました。アミノ酸の種類がちがうのかな?
添加してびっくり、水槽が黄色に!まあ、添加剤の色が黄色なので当たり前ですが。。。
さあ、どうなる!

人間の栄養ドリンクそっくりな色!
ReefEnergy_B1.JPG

添加後に水槽が黄色に。添加直後はもっと黄色でした。
ReefEnergy_B.JPG

2011年3月30日

フレームラスの雄を除いてみた

地下の魚水槽にいるフレームラスのカルテット(4匹組)から、雄個体になった1匹を除いてみました。さて、残り3匹の中から雄個体になるやつはいるのでしょうか。。。
因みに雄個体を取り除いて3週間ほどになりますが、残った3匹のなかの一番よく餌を食べる個体の成長が著しいです。見た目はまだ雌個体。結果は数ヵ月後になると思います。
こういう観察をするのも面白いですね。

2011年3月26日

ReefStock 2011で購入したサンゴ

ReefStockでは毎度のことながらサンゴのFrag(小さな欠片)を販売しています。これがこちらのスタイル。コロニーも売っていますが、数は非常に少ないです。Fragから自分の水槽にあった形に仕上げていく、これがひとつの醍醐味です。
ReefStock2011-1.jpg
ReefStock2011-2.jpg


さて、当然私もいくつか買いましたよ!ひとつは前から欲しかったDuncanopsammia axifuga(和名:ウィスカーズコーラル)。コロニーでもよかったのですが、今回はFragを選択。2つのポリプがついて$15!お買い得です。Fragなので上部のポリプ部分だけなのが少し残念です。
AussieDuncun_032411.png

下の二つですが、ひとつは紫のAcropora tortuosa、もう一つはボディーがメタリックグリーンのSeriatopora hystrix。どちらもFragを探していたので即買。この2個体、非常に珍しい個体なのです。何が?実はこの個体、どちらもDown Town Aquarium DenverのSPS水槽で飼育されている個体から切ってきたやつなのです。当然販売している人も水族館の関係者の方。おはなしを伺ったところ、こうやって販売するのは初めての試みだとのこと。まあ、水族館としても増えた個体を捨てたりするよりは、こういったイベントで販売したほうが環境のためにもなりますし、多少の収入もある訳ですから一石二鳥でしょう。
しかし良い色だ~
PurpleTort_Denver_032411.jpg
GreenBirdnest_Denver_032411.png

2011年3月25日

ReefStock 2011 at Denver Aquarium

震災直後に行われたReefStock。主催はReefBuilders.com。毎年多くのベンダーさんが来ますし、年々増えています。このイベントのために奔走しているJake Adams氏とRyan Gripp氏はすごいなあと思います。0からここまでの規模にもってきましたからねえ。
今回のゲストスピーカはRedSea社の科学者Sharon Ram氏、カリフォルニア アカデミーサイエンスのAquatic BiologistのMatt Wandell氏、そしてTwo Little Fishies社の社長Julian Sprung氏。時間の関係でMatt Wandell氏の講演は聴けませんでしたが、ほかの2人の講演を聞くことができました。特にRam氏の講演はよかった!RedSea社が推し進めるComplete Reef Care programは、本当に研究された結果生み出されたことが分かりました。好感が持てたのは、講演中に一切RedSea社の製品について述べなかったこと。飽くまで自分は科学者という立場を崩さず、その視点からだけの講演でした。
さらっと内容を書くと、Ca、KH、Mgは必要な元素がないと十分にサンゴに吸収されないってことを言っていました。例えば、ストロンチウム、ヨウ素などがないと十分に吸収されないと。もうちょっと言うと、CaがXppm吸収されるとSrがYppm吸収されるなどですね。実験のデータも示してくれたので、非常に説得力がありました。あと、ハロゲン、4種の炭水化物などの重要性などがありました。このあたりは、RedSeaのComplete Reef Care Programを読めばコンセプトを理解できると思います。
Julian Sprung氏の講演で面白かったのは、魚の交雑種について。どうやって交雑種ができるのかということなんですが、1つの仮説として水槽を例にとって説明していました。1つのサンプを共有した2つの水槽があるとします。それぞれの水槽に種のことなるクマノミペアが飼育されています。偶然に2つのペアが同時期に産卵し、片方の水槽の精子がサンプを経由してもう片方の水槽に行き受精する。そこから交雑種が生まれると。こういうことが自然界でも起こっているのではないかと。
また、こうやって強い種を残していくことになると。う~ん、面白いなあ。


講演以外で面白かったのは、RedSea社の方のブースで北米担当のセールス担当の副社長のかたとお話したことです。30分以上お話を伺うことができました。主に、Complete Reef Care programについてのお話を伺いました。情熱が非常に伝わってきました!しかも、最後にはサンプル贈るから住所教えてと。おーー!公平な目でみた使用感をtaka-techでレポートすることをお約束しました。で、サンプルが今日届きました!!!!! しっかりレポートしたいと思います。
なんかRedSea贔屓に見えますが、私が興味があるだけです。サンプルを頂いたからといって、特別な扱いをするつもりもありません。商品として疑問があるところは、直接質問して回答をもらう予定です。

2011年3月21日

東北関東大震災でで被災された方、亡くなられた方へ、心よりお見舞い、お悔やみ申し上げます。

東北関東大震災でで被災された方、亡くなられた方へ、心よりお見舞い、お悔やみ申し上げます。
今回の震災は本当にびっくりしました。幸い私や妻の家族は大阪、名古屋にいますので影響は殆どありませんでしたが、私の数人の友達は仙台と岩手にいます。未だに連絡が取れない人もおり、かなり心配しております。無事であることを祈るのみです。
多くのアクアリストの方々が甚大な被害を受け、水槽から撤退される方などもおられるようです。この状況を考えると仕方がないことですよね。。。外国人の多くの知り合いから、「家族は大丈夫か?」との暖かいお言葉をかけていただきました。これは、アメリカのみならず、シンガポール、イタリアの方からも頂きました。趣味を通しての知り合いで、殆どの人は直接会ったこともない人たちです。共通の趣味と言う部分だけで、これだけ心配して頂ける事に非常に感謝の念でいっぱいです。また、この趣味を続けてきてよかったなと思いました。

さて、当方のブログですが、こういった状況でしたので更新を自粛させて頂いておりましたが、更新することでアクア界を盛り上げていきたいと思います。

2011年3月11日

微量元素の添加について

2011年の3/4月号のCoral誌に、またまた個人的に興味深い記事が載っていました。お題は「微量元素について」というものです。今まで多くの論文などで微量元素のことについて見てきましたが、アクアリストの視点からのものは無かった(?)と思います。アクアリストと言ってもちゃんと綺麗な珊瑚を維持しているベテランさん達なので、説得力も増します。
では、内容を少しだけ紹介します。(ここで紹介すること以外にも「なぜ微量元素が減るのか?」や「微量元素とは?」などの興味深い記事がありますので、購入して読むことをお勧めします。

Joseph Yaiullo氏の場合:
20,000ガロンという巨大水槽にたんまり珊瑚が入っており、またその成長速度も速いので微量元素の枯渇も早いらしいです。彼が添加しているのは、ESVブランドのヨウ化カリウム、ストロンチウム、カルクワッサー、マグネシウムだそうです。水換えでも微量元素は補えるそうだが、前述の微量元素は足す必要があるらしいです。

Tim Wijgerde氏の場合:
500リットルより小さい水槽では、週に20%の水換えで微量元素は補えるはずだと言っています。ただし、水量が大きくなると微量元素の添加は必要だと答えています。それに加えて、水量に対して生物量が多い時も微量元素の添加は必要だと言っています。彼は、たまにヨウ素とストロンチウムを添加しているようです。
微量元素の添加は非常に気をつけるべきで、各種パラメターの値を測定せずに微量元素を添加することは危険を伴うと書かれています。また、現在のアクアマーケットでは非常に多くの種類があり、少し心配だとも述べています。

Joseph Peck氏の場合:
ESVから販売されているB-Ionic 2Partの液体を添加しているようです。このB-Ionicの2Partの液体ですが、Balling Methodの基本2液体(カルシウムとKH)のそれぞれのボトルに微量元素も含まれています。この液体に加えて、KentのTech-Iも添加しているようです。

Johnny Mok氏の場合
添加しているのはヨウ素、ストロンチウム、カリウムだそうです。彼は、測定する各種パラメターよりも自分の観察した珊瑚の反応を見るべきだと言っています。

Ted Bergstrom氏の場合:
彼は自分自身を微量元素を沢山使用するアクアリストだと言っています。彼が使用している微量元素の一部は、ヨウ素、カリウム、ストロンチウム、鉄、アミノ酸だそうです。彼が一番実感した微量元素の一つは、低栄養塩の水槽にヨウ素を添加したときだそうです。
彼もまた珊瑚の調子を観察しながら微量元素を添加すべきだと言っています。
強力なスキマーを使用している場合は、微量元素の添加は成功への1つの鍵だと言っています。新しい添加剤を添加し始めるときは、常に少量から始めることが大事だといっています。また、ボトルに書いてあるのは一つのガイドラインであって、生物の反応を見ながら規定量にとらわれないでも良いと言っています。

以上ですが、読んでわかるようにヨウ素、ストロンチウムを添加している人が多いようです。あとは、鉄やカリウムですね。因みにヨウ化カリウムではカリウム濃度をコントロールするのは難しいとどこかで見ました。理由は、それだけ沢山ヨウ化カリウムを添加すると、ヨウ素濃度がめちゃくちゃ上昇してしまうからです。
あと、低栄養塩の水槽に添加剤を添加しないと、藻類の大繁殖を招く可能性があるので注意が必要だそうです。
さて、あなたは何を添加する?

2011年3月 6日

水槽内のバクテリア量は自然の10分の1

今月号のAdvanced Aquaristの記事にFeature Article: Bacterial Counts in Reef Aquarium Water: Baseline Values and Modulation by Carbon Dosing, Protein Skimming, and Granular Activated Carbon Filtrationがあります。自然の珊瑚礁と比べて水槽内のバクテリア数の比較、及び炭素源添加、プロテインスキマー、活性炭使用による変化が題材です。
かなりの長文なので結論だけ先に読みました。以下要約です。
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スキマーが付いているサンゴ水槽のバクテリア量は、自然界の約10分の1だった。これが長い目で見て水槽に悪影響を与えるのかは分からない。Old Tank syndromeとの関係がある可能性もある。
スキマーでは取り除けるバクテリアとできないバクテリアがある。この結果から炭素源添加によるバクテリアの増殖により、栄養塩を含んだバクテリアがスキマーによって取り除かれることは正しいだろう。
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水槽内のバクテリア量が珊瑚礁の10分の1とは少し驚きでした。過密に生物を飼育している環境では、栄養塩に加えてバクテリアの量もかなり多いかなと考えていました。自然界では、バクテリアも含めて非常に生物層が豊富なのだとこの実験から理解できました。これらがサンゴの餌になっているんでしょうね。そう考えると、炭素源の添加、バクテリアの添加などは、バクテリア量を増やすと言う点では自然界に近づけようとしている点で理にかなっているのかと思います。やっぱ、水槽内ではサンゴの餌が圧倒的に少ないのかな。
魚、サンゴ含めて、餌を沢山あげても自然界と同じくらいの栄養塩を維持できるシステムが良いように感じました。その低栄養塩実現がZEOvitなのか、BioPelletsなのか、EcoSystemなのか、昔ながらのベルリンなのかは格別問題ではないと思います(どれが簡単に実現するかは別)。
家の水槽は、Hannaリン酸値で0.02ppmを目安にサンゴに餌を積極的にあげています。もう少し様子を見たいですね。

2011年3月 1日

RedSeaのカリウム試薬の記事に対する訂正

以前の記事でRedSeaのカリウム試薬を試した結果、水槽内のカリウム濃度が「320ppm以下」と書きました。ところが良く表を見てみると結果の見方を間違っていました。正確には、「467ppm以上」でした。
最後に試薬を一滴ずつ入れていくのですが、それを一滴も入れないうちから最終的な色になってしまっています。この反応が正しいのか?なので、RedSeaに直接問い合わせたいと思います。
因みに、作りたての人工海水などもはかりましたが、同様の結果でした。まあ、作りたての人工海水を基準に、それよりもカリウム濃度が低いのかは見れますが、正確な値は?です。他社のカリウム試薬もそうですが、少し精度に問題があるような気がします。天然海水で380ppmあたりといっているのに、実際の値が467ppm以上もあったらまずいでしょう。技術的にカリウム測定が難しいのは分かりますが、それが市場に出回っているのが・・・な心境です。
もしあれなら、基準となる液(400ppmのカリウム溶液)を付属させて、それを基準に水槽のカリウム濃度の高い低いを判断する方が良いような気がしてなりません。このあたりどうなんだろうなあ。決して安い買い物ではないですからね。