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2011年1月 6日

照明時間・色と褐虫藻の関係

かなり昔にメモっていたことを記事として残しておきます。参考にした記事の前半部分は、光の強度(PAR)と時間から導き出されるDLI(Day Light Integral)について述べられています。DLIが重要要素の理由は、数学的に1日にある面積に対する放射があるか確認できることです。アクアリストなら、自然界の珊瑚が1日にどのくらいのPARをどのくらいの時間受けているか知りたいところでしょう。一般の照明設備では、自然のように徐々に明るくなり、徐々に暗くなることを実現させるのは結構難しいと思います(ある程度は可能ですが)。DLIを計算することにより、1日のDLIを自然の珊瑚礁に近づけることは不可能ではないかもしれません。
計算方法は、リンク先を参照して下さい。

次に光と照明時間によって褐虫藻の動きについてです。下の絵は、12時間光を当て12時間真っ暗にしたときの褐虫藻の様子です。

Zooxan_Phase.jpg

G1 Phase: 新しく細胞分裂した褐虫藻が成長するフェーズ。タンパク質の合成も非常に高い。褐虫藻のphoto-efficiencyも一番高い。
S Phase: 合成フェーズ。細胞分裂のために、染色体が複製される。
G2 Phase: 細胞分裂するかどうか決定されるフェーズ。
M Phase: 細胞分裂が行われるフェーズ。

下の表がそれぞれ赤、青、Mix、近赤外線のLEDをつかった実験結果です。光の波長が長くなるほど、褐虫藻の細胞分裂を抑制していることが分かります。
ZooPhase_Blue.jpg
ZooPhase_Red.jpg
ZooPhase_Mix.jpg
ZooPhase_Infra.jpg


次に連続で照明を当て続けたときです。17時間後ぐらいから染色体の分裂に異常(染色体が3本以上になっている)がきたしています。光を当てれば良いって訳じゃないのです。RCで見かけたスレッドでは、SPSへの照明時間を減らしたら成長が加速した、ってなのがありました。生体の様子を見ながら照明時間も調整しないといけないのだなあと感じました。

ZooPhase_Conti.jpg


参考
Feature Article: A Different Look at Lighting: Effects of Prolonged Photoperiod, Spectral Quality, and Light Dosage

投稿者 TAKA : 2011年1月 6日 15:56

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