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2011年1月31日

Jake宅訪問色々

前回書いたようにJake宅に行くと、毎回面白いものが見れます。また、彼のセンスに驚かされることも多いです。

下の写真やつは拡大レンズになっています。しかも、周りは苔取り器具になっています。レンズ自体も結構大きくかなり良い感じでした。これちょっと欲しいと思いました。
MagnifyLens-1.JPG

レンズから覗いた珊瑚たち。
MagnifyLens-2.JPG

次は気になる人も多いかもしれないXaquaのXInOut。初めて実物を見ました。一番の特徴であるパルスの波ですが、残念ながら見られませんでした。Jake曰く、揚水ポンプの威力が弱いと良い波が作れないようです。一度パルスがちゃんと発生している水槽を見てみたいですね。
XInOut-1.JPG

XInOut-2.JPG

次はEco Mini水槽。写真を見て分かるようにMameスキマーとEco Mame Lightがついております。マニュアルが日本語のため、すべてのモードを動作させることに苦労しているようです。今度訳してあげなきゃね。
Jake_EcoMini1.jpg

Jake_EcoMini2.jpg

RedSeaReef Foundation ABC+。これアメリカでも未発売商品。箱には日本語の記載もあったので、日本でも販売される可能性は大。私が頂いたのは粉状のやつです。何のためのやつかというと カルシウム、ストロンチウム、バリウム、重炭酸塩、マグネシウム、カリウム、臭素が入っています。珊瑚の骨格を形成するのに必要な元素を理想の形で配合されているようです。RedSea自体が珊瑚の育成に必要なプログラムをわかりやすく説明されています。日本語もあるので是非よんでください。
こいつの実験も開始したいと考えています。
RedSea_coral.JPG

他にも色々と頂いたのですが、諸事情でブログには載せれません。すいません。

2011年1月30日

Anampses lennardi (Scott, 1959)

久しぶりにJake Adamsの家に行ってきました。目的は、Anampses lennardi (Scott, 1959)を見るため。西オーストラリアからの入荷のようで、場所が場所だけに中々入荷がないようです。少し前にUSにまとまった入荷があったようです。USでの販売価格は$700あたりが相場のようです。さすがに手がでないですねえ。色違いみたいなフェミニンラスのUSの相場は$1,200あたりと考えると安いのかもしれません。
実物を見た感想は、かっちょいい!プラス、クネクネしてる!でした。かなり元気に泳ぎ回っておりました。餌も冷凍ブラインをガツガツ食べていました。Jake曰く、成長すると30cmにもなるようです。現在10cmないぐらいなので、この3倍になるのかあ。ちょっと想像し難いなあ。
まあでも良い物見せていただきました。他にも色々と面白いものがあったので、今後紹介しますね。

Anampses_lennardi_1.jpg

Anampses_lennardi_2.jpg

Anampses_lennardi_3.jpg

2011年1月28日

T5蛍光灯のPAR値減少具合 Fiji Purple編

全回の記事で、球の色によって寿命が違うというコメントを頂きましたので、14ヶ月使用した赤系のFiji PurplePAR値Lux値の減少具合を調べて見ました。(密かにLux計買いました。目的はちょっと別にあります。)

PAR値の減少具合 - Fiji Purple
14ヶ月使用後:123 μmol・m-2・s-1
新品:171 μmol・m-2・s-1
⇒減少率=18%

PAR値の減少具合 - Blue Plus
14ヶ月使用後:172 μmol・m-2・s-1
新品:198 μmol・m-2・s-1
⇒減少率=13%

私の家の場合、上記の結果のようにPAR値ではFiji PurpleのほうがPAR値の減少率は高いです。では、Lux値だとどうでしょうかね。Blue Plusは測定していないのでデータがありません。

Lux値の減少具合 - Fiji Purple
14ヶ月使用後:86 lux
新品:112 lux
⇒減少率=13%

うーん、PAR値よりは減少率低いなあ。これってLuxメータの感度が高い緑の帯域の減少率が低いってこと言えるのかなあ。そもそも球の出力が落ちてもスペクトル特性は同じなのかなあ?この辺はお手上げです。。。ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示願いします。

2011年1月20日

48インチT5蛍光灯のPAR値分布

今回は、48インチの蛍光灯1本2本のPAR値の分布です。
あまり面白い実験結果は出ませんでしたね(笑)。まあ、なんか確認程度の結果です。
下が結果になります。2本場合ですが、赤丸のところが各蛍光灯の中心線のところになります。グラフでは上手い具合に、真ん中の-1.5インチの所にPAR値のピークがあります。これが3、4、5灯と増えていくと、どのあたりにPAR値の中心が移っていくのかも興味がありますね。当然、高さによっても光のブレンド具合が違ってくるので調査するのも面白いでしょうね。光のスペシャリストのあの方シミュレーション結果は非常に興味深いです。

1x54W_PAR_Distribution.jpg

2x54W_PAR_Distribution.jpg

2011年1月19日

Tunze Waveboxの型番

最近、Tunzeの製品は本当に頑丈だと再認識しました。やっぱドイツ製だね!
ってなことはおいといて、Waveboxが欲しい病になっております。当然、新品を買う予算もないのでRCで中古品を探しています。中古とだと大体$300ぐらいで購入できますからねえ。で、早速RCに「Wavebox欲しいよ~」って書き込んだら、直にメールが。内容は、「6212だけど、売ってもいいよ」ってなこと。価格を比べるために通販ショップを調べたら型番が6215。????6212とどう違うんだ?
早速Google先生にお聞きしました。出てきた検索結果はお決まりのRC(笑)。どうやら6215は内部のポンプがStream 2を使用しているようです。あと、マグネットが初めから付いているようです。なるほどねえ。
何時から型番が変わったのか知りませんが、購入するときは要注意ですね。だって確認せずに購入したら、旧バージョンだった、何てこともあるわけですから。

2011年1月18日

T5蛍光灯のPAR値減少具合

現在、14ヶ月間ATI PowerModuleで使用しているATI Blue+球と新品のATI Blue+のPAR値の減少具合を調べて見ました。結果は以下の通り。

PAR値の減少具合
14ヶ月使用後:172 μmol・m-2・s-1
新品:198 μmol・m-2・s-1

以外にPAR値が落ちていないのが意外でした。割合的には13%減ですね。まあ、変え時でしょうね。半年とかでは気になる程PAR値は落ちないでしょう。やはり目安は1年交換ってところでしょうか。まあ、直線的にPAR値が落ちることはないでしょうから、その点はもう少し調査したいですね。
ところで、T5に比べてメタハラはどうなのかと思い調べてみました。私は1年で交換する方がよいと認識していました。Light Output of the Phoenix 14,000K DE MH Bulb Over TimeにPhoenix球のPPFD値の1年間の変化を測定した結果が載っています。それを見ると、最初の3-4ヶ月でPPFD値が新品時の78-84%ぐらいになります。しかしながら、1年後では新品時から72-79%にしかなりません。要するに、半年後から1年後の間ではたった8%しかPPFD値が落ちていないのです。

これだけ見ると、T5蛍光灯はもっと長期間使用できそうですね。2年ぐらいいけるかも。長期的な調査結果の例がもっと沢山あれば、もっと正確な情報になるんですがねえ。

注意
PPFDとPARは同じと捉えてよいと思います。
一日の使用時間や使用方法によってランプの寿命は変わってくると思います。各自で新品状態と比べて照度が落ちてきたら交換時期でしょう。生体のほうで交換時期を見たほうが良いかも。まあ、今回の結果は「目安」ってことで。

参考
Light Output of the Phoenix 14,000K DE MH Bulb Over Time

2011年1月16日

24インチT5蛍光灯のPAR値分布

早速土曜日の朝からT5蛍光灯の実験開始!
実験のために、前夜に妻が3インチ四方のグリッドラインがはいったシートを作ってもらいました。これにより、正確な位置でデータを取ることができます。何よりも測定するときに非常に便利!
今回の実験は、24インチのT5蛍光灯1灯(球はATIのBlue+)で行いました。本当は48インチ(54W)でするつもりだったのですが、グリッドラインが入ったシートの長さが足らなかったので後日にします。
PAR値の分布のデータは、T5蛍光灯1灯あたりどのぐらいの範囲を照らしていて、どのくらいのPAR値の減少があるのかを見るのに最適だと考えます。1点だけでPAR値などを測定しても、所詮は「その1点」の話であり、その照明がどのぐらいの範囲を照射しているのかは正確にはわかりません。今後、2灯での分布も調査したいと思います。

下の表が結果になります。
グリッドシートの中心取りに失敗していたのか、中心より少し左側にPARの最大値があります。見て分かるように綺麗な分布になっていますね。蛍光灯の中心から左右6インチあたりまではまずまずのPAR値が出ていますが、それより端に行くとPAR値が100をきってくるので少し光を要求する珊瑚は厳しいかもしれませんね。ただ、これは1灯での話しなので蛍光灯の数を増やせば、当然もっと値があがると思います。まあ、一応珊瑚を配置するときは気をつけたほうがいいかもしれませんね。
24inch_BluePlus_PAR_Distribution_1.jpg

24inch_BluePlus_PAR_Distribution_2.jpg

実験は以下のようにやりました。
HowToMeasurePARfor24W.jpg

2011年1月15日

T5蛍光灯は長さでPAR値が違うのか?

昨晩何とか実験までこぎつけました。ってか、そんなに焦って実験する必要なんて全く無いんですがね。。。まあでも取り合えず48インチ(54W)と24インチ(24W)においてPAR値に差があるのか調べました。以前の記事に「多少48インチのほうが、それより短いT5蛍光灯よりPAR値は高い」と書きましたが、それが正しいことを証明するためのものです。

長さによるPAR値の差
48インチ(54W): 最大174μmol・m-2・s-1
24インチ(24W): 最大162μmol・m-2・s-1

結果から言って長さによるPAR値の差は非常に小さいと言って良いと思います。
使用した球はどちらも新品ATI Blue+を1球です。電子安定器は、Ice Cap430。2灯を点灯させないといけないので、1灯は反射板を裏返したりしてPAR値に影響しないようにしました。
測定位置は、球から30cmの所。どちらの場合も、ど真ん中が一番PAR値が高かったです。

ここで以前の記事を見てください。同じ高さで測定し、しかも2灯で測定しているにも関わらずPAR値が今回の新品の1灯のほうが高いです(新品1灯>中古2灯)。これちょっとびっくり。前回は、Fiji PurpleとAcatic Lifeの青球の中古だったのですが、球の種類の差と新品・中古の差があるとはいえあまりの差にびっくりしました。どのくらいの速さでPAR値が落ちていくのかも実験すべきですね。

自作したT5の実験道具は下のような感じです。
24inch_DIY_T5.jpg

2011年1月14日

T5のDIYキット届いたよ~

がんばってT5のDIYキット購入しました。本当に自分の実験目的でしかないからねえ。。。これで暫く遊べそうです。
早速板に取り付けたりしたのですが、昨晩は時間切れで24WのT5まで設置できず、54Wだけ板に取り付けることができました。何もしないのも嫌だったので54Wで反射板有り・無でのPAR値を測定してみました。結果は以下の通り。

54W T5の反射板実験
反射板有り:140μmol・m-2・s-1
反射板無し:60μmol・m-2・s-1

値的には2倍ぐらい違っていますね。当たり前のことですが、いかに反射板が大切かが分かります。また、反射板の構造・反射率などにもよってPAR値は大きく変わることでしょう。
測定箇所は、ど真ん中の一番PAR値が高いところで行いました。また、球は青球と赤球の2球です。

さて、今日、明日中に24Wと54WのPAR値の差について実験したいです。

2011年1月12日

水温を上げた結果。。。

先日の記事から3度ほど徐々に水温をあげました。結果、ミドリイシ1個体が白化しました。後は今のところ大丈夫そうです。あと、数個体のミドリイシの色が茶色が濃くなってきました。褐虫藻が明らかに増えた結果だと思います。
今後は、成長具合を見守りたいです。

2011年1月10日

褐虫藻のClade等々

皆さんご存知の褐虫藻(英名:zooxanthellae )、学名はSymbiodinium。褐虫藻にも色々種類がありCladeで分けられています。Clade Aから始まりClade B, C, D, E, F G, Hとあります。また、それぞれのCladeにSub Cladeがあるので、とんでも無い数に分けられます。
各Cladeによって共生する生体も違います。当然、各Cladeによって特徴が違います。ちょっと調べただけですが、高水温に対する耐性はClade CよりClade Dのほうが高いなどがあるようです(参照)。


褐虫藻が共生している珊瑚は、褐虫藻から栄養を得ているのでこいつが居なくなる(白化現象)と栄養が十分取れなくなり、死んでしまいます。この辺りのことはミドリイシなどを飼育している人なら誰でも知ってますよね(笑)。
今回興味があって調べたのは、珊瑚に共生する褐虫藻はその珊瑚につき1種類なのか、それとも数種類いるのか?また、生息深度と褐虫藻に相関関係があるのか?ということです。
Goulet氏は、Most corals may not change their symbiontの中で、珊瑚全体のたった23%しか数種類のCladeが共生していないと述べています。また、論文の中には数種類のCladeを持つ生体は環境によってCladeが変ったり、変化することがあると述べられていますが、それは標準的でないかも、と述べています。これに対して、1種類のCladeしか持っていない生体はCladeが変ったり、変化したりする現象は同様の実験では見られなかったと述べています。要するに環境変化における褐虫藻のClade変化はないと。
上記のことは褐虫藻を持つ珊瑚であり、SPS、LPSの区別はありません。飼育が難しいと言われているミドリイシなどはどうなんだろ?って調べたらGoulet氏と違う結果の論文が。。。Carlin氏とCrabbe氏のMultiple Symbiodinium clades in Acropora species sclerractinian corals from the Ningaloo ree, Australiaには、オーストラリアの82個体(4種、11箇所の違った場所から採取)では、78%数種類のCladeを持っていると言う最近の研究結果があると述べられています。うーん、混乱する。ただ、こちらは4種だけ、それに対してGoulet氏のは442種で、43の論文・実験結果を世界の海で行ったものです。その違いあるのかも。あと、Cladeの測定方法なども関係していそう。
話は戻して、このCarlin氏とCrabbe氏の論文は、111個体、7種のAcroporaについて調査しています。彼らの調査の結果、一番多くの生体が保有していたCladeはClade BとCだそうで、この両方が同時に共生していることが多いとあります。UVから保護するMAAsを生産するClade AはほとんどAcroporaからは見つからなかったようです。これはかなり意外でした。浅場の珊瑚などは普段からUVにさらされているのだから、もっとClade Aの共生率が高いと思いました。ただ、Clade Aは水温の変化には弱いらしいので、浅場には逆に向かないのかもしれません。因みに、この論文によるとClade B、C、D、Eは、MAAsを生産しないようです。じゃーどうやって浅場のミドリイシはUVなどから身を守ってるんだろ?また、同じ論文内に、Cladeの分布はAcroporaの大きさや生息深度などとは大きな相関関係は見られないと結論付けています。下の表がその結果の一部らしいですが、確かに水深1~7mにおいてCladeの偏りなどは見られません。但し、同種のAcroporaによって日が当たる当たらないでCladeのSub-Cladeが違うという結果もあるようです。

ZooxanAcropora.jpg


参考

  • Most corals may not change their symbiont

  • Multiple Symbiodinium clades in Acropora species sclerractinian corals from the Ningaloo ree, Australia

  • The distribution of mycosporine-like amino acids (MAAs) and the phylogenetic identity of symbiotic dinoflagellates in cnidarian hosts from the Mexican Caribbean

  • PROJECTS: RESISTANCE TO BLEACHING & CORAL SYMBIONTS

  • Feature Article: Lighting by Number: "Types" of Zooxanthellae and What They Tell Us

  • Patterns of coral-dinoflagellate associations in Acropora: significance of local availability and physiology of Symbiodinium strains and host-symbiont selectivity
  • 2011年1月 7日

    水温と珊瑚の成長速度

    高水温による珊瑚の白化の話はかなり耳にしますが、低水温による白化や温度と珊瑚の成長速度などはあまり耳にしない気がします。私は、魚の病気予防?などのため21度前後で珊瑚も魚も飼育しています。魚に関しては今のところ問題なさそうですが、珊瑚に関しては少し疑問を感じてきました。暖かい方が細胞や褐虫藻の活動が活発になって、成長速度が速いのではないかと。浅場の珊瑚の方が、深場の珊瑚より成長早そうですし。光を受ける量がちがうのもあると思いますが、水温も関係あるのではないかと。まあ、調べる動機は沢山あったので、ちょっと調べてみました(笑)。

    私は、低水温による珊瑚の白化について。低水温より高水温のほうが珊瑚の白化を招くと考えていましたが、どうやらそうでもないようです。Effects of temperature on the mortality and growth of Hawaiian reef coralsの概要を読むと、「水温18度では、珊瑚は1~2週間しか生きることができない。低水温がおこった始めは、それに対する耐性は高いが、最終的には高水温より低水温の方が有害である。更に実験の結果は、同じ値の水温を上げたり下げたりするなら、下げる方が珊瑚にとってより有害であるってことを示している。」とあります。実験で観察されたのは、この3種:Pocillopora damicornis, Montipora verrucosa, Fungia scutariaです。因みに、ハワイの水温の平均の下限は21-22度だそうです。また、26度で一番成長速度が速かったようです。後、30度以上の水温が数日続くとまずいようで、32度以上だと数日で☆になり始めるようです。この辺は皆さん知っている事実かと思います。
    違う論文、Responses Of Stylophora pistillata and Millepora dichotoma to Seawater Temperature Elevatioには種類は違いますが、水温26度以上で珊瑚の石灰化の速度が落ちるとあります。
    安全なところをとって24-25度あたりが良さそうですね(ってか大半がこの温度で飼育されていると思いますが。。。)。ってな訳で、21度前後で飼育している私は改善のよちありですね(苦笑)。

    超低栄養塩環境の場合、珊瑚のポリプから栄養を補給しないといけなと考えます。もし、ポリプを出さなくなったら。。。もしかしたら、うちの場合低水温が原因でポリプが出なくなり、栄養補給ができなくなって白化しているのかも。
    ちょっとずれますが、ZEOvitなどのULNS(Ultra-low Nutrition System)で珊瑚がポリプを出さなくなった場合の対処方法とか知りたいところです(ポリプ以外から栄養を吸収できるのならその方法も知りたい)。
    最後は本題からそれちゃいましたね(苦笑)。

    2011年1月 6日

    照明時間・色と褐虫藻の関係

    かなり昔にメモっていたことを記事として残しておきます。参考にした記事の前半部分は、光の強度(PAR)と時間から導き出されるDLI(Day Light Integral)について述べられています。DLIが重要要素の理由は、数学的に1日にある面積に対する放射があるか確認できることです。アクアリストなら、自然界の珊瑚が1日にどのくらいのPARをどのくらいの時間受けているか知りたいところでしょう。一般の照明設備では、自然のように徐々に明るくなり、徐々に暗くなることを実現させるのは結構難しいと思います(ある程度は可能ですが)。DLIを計算することにより、1日のDLIを自然の珊瑚礁に近づけることは不可能ではないかもしれません。
    計算方法は、リンク先を参照して下さい。

    次に光と照明時間によって褐虫藻の動きについてです。下の絵は、12時間光を当て12時間真っ暗にしたときの褐虫藻の様子です。

    Zooxan_Phase.jpg

    G1 Phase: 新しく細胞分裂した褐虫藻が成長するフェーズ。タンパク質の合成も非常に高い。褐虫藻のphoto-efficiencyも一番高い。
    S Phase: 合成フェーズ。細胞分裂のために、染色体が複製される。
    G2 Phase: 細胞分裂するかどうか決定されるフェーズ。
    M Phase: 細胞分裂が行われるフェーズ。

    下の表がそれぞれ赤、青、Mix、近赤外線のLEDをつかった実験結果です。光の波長が長くなるほど、褐虫藻の細胞分裂を抑制していることが分かります。
    ZooPhase_Blue.jpg
    ZooPhase_Red.jpg
    ZooPhase_Mix.jpg
    ZooPhase_Infra.jpg


    次に連続で照明を当て続けたときです。17時間後ぐらいから染色体の分裂に異常(染色体が3本以上になっている)がきたしています。光を当てれば良いって訳じゃないのです。RCで見かけたスレッドでは、SPSへの照明時間を減らしたら成長が加速した、ってなのがありました。生体の様子を見ながら照明時間も調整しないといけないのだなあと感じました。

    ZooPhase_Conti.jpg


    参考
    Feature Article: A Different Look at Lighting: Effects of Prolonged Photoperiod, Spectral Quality, and Light Dosage

    2011年1月 4日

    陰日性珊瑚の専門フォーラム

    少し前ですが、陰日性珊瑚の専門フォーラム、AZOOX.ORGが立ち上げられたようです。RCに陰日性珊瑚のフォーラムがありますが、こちらはもう少し細かくトピックをわけた感じですかね。お花畑のような陰日性珊瑚水槽の写真が沢山見られることを期待したいですし、色んなテクニックも同時に学びたいですね~。