« 水槽全景(2010年6月20日) | メイン | ZEOvitリアクターをBioPelletsリアクターに改造 »

2010年06月21日

SonnyさんのBPシステムのガイドライン

RCでも有名なSonnyさんですが、彼のBPシステムに関するガイドラインは非常に明快で分かりやすいです。当然実体験などを元にしているので、説得力があります!今回は、Sonnyさんの許可を頂いて日訳したいと思います。上手く訳せるかな?
彼の内容を読んでの新たな発見は、単一の炭素源でも多種のバクテリアを添加していればバクテリアが偏ることを防げるんだなと。今まで頭の中では、多種のバクテリアを増やすには数種類の炭素源の添加が必要としか考えていませんでしたが、全然逆の考えでもいけるなと。後は、低栄養塩になったときのサンゴへの栄養補給も重要なポイントなのだと感じました。アミノ酸が基本っぽいけど、それ以外にも考える必要がありそうだなあと。個人的には昔使用していたDTから販売されているOyster Egg(日本では、ナチュラルさんで購入できるようです)。
海水が黄ばむ現象については書かれていなかったのが意外。まあ、活性炭は誰でも普通に導入しているのかもね。
Sonnyさんの照明はすべてT5蛍光灯だったと記憶します。


rimlessreef.com

以下、ほぼ全訳
-----------------
MicroBacter7/ウォッカ添加のガイドライン

私はエキスパートでもなければ化学者でもないので、何故ウォッカ添加が効果的なのかなんて説明できません。但し、私が経験したことやそれにより得たテクニックをお話しすることはできます。最初に言っておきますが、このシステムは決してリスクフリーのシステムではないです。場合によっては、水槽崩壊の危険性もありますからね!

私の記事を読む前に以下のサイトも読んでおくと良いと思います。
Vodka Dosing by 'Genetics' and 'Stony_Corals' - Reefkeeping.com
Gimme a Vodka, on the Live Rocks, with a Splash of Heavy Skimming. (03/30/10) / Feature Articles - Quality Marine

ウォッカに含まれるエタノールはバクテリアの餌になり、増殖を促します。バクテリアの増殖により硝酸塩、燐酸塩が消費されます。栄養塩をたっぷり食べたバクテリアは、プロテインスキマーによって取り除かれます。今回のケースでは、バクテリアはブライトウェル社から販売されているMicroBacter7(以下MB7)です。MB7に含まれる多種のバクテリアによりシアノ(Red Slime)を飢えさせます。ウォッカ添加だけの添加でも良いですが、私はお勧めしません。

現在の水槽の立ち上げ当初はMB7だけを添加していました。しかしながらイマイチな結果でしかありませんでした。しかしながら、ウォッカの添加を併用するようになって、非常に良い結果を得ることができました。1ヶ月以内にGFO(鉄系リン酸吸着剤の略)の使用をやめ、3ヶ月以内には、アミノ酸を添加しないといけないようになりました。サンゴの色は薄くなり成長もとまってしまいました。ウォッカ添加を少し控え、サンゴにもう少し餌食することで状態は上向きになりました。

ここで一つ非常に重要なことを書きます。それは十分の能力をもったスキマーの使用と十分なエアレーションが非常に重要だと言うことです。これらをきっちりしておかなった為に、水槽崩壊につながったと言う報告もあります。

このシステムで観察できた現象として以下の例があります。

良い点
-スキマーが沢山汚れを取るようになった
-水の透明度がました
-サンゴのポリプの開きが非常に良くなった
-サンゴの成長速度が非常に速くなった(ウォッカ添加を始めてから2週間以内に、ハイマツの大個体から36の新しい成長点が出てきた)
-底砂がさらに白くなった
-水槽面などの苔掃除の回数が減った
-石灰藻の成長が顕著になった

悪い点
-幾つかのサンゴは更に色が薄くなった
-以前は出なかったシアノが局所的に出るようになった
-バクテリアが底砂を固くする(月に二回ぐらい吸いだしている)

ウォッカ添加で全ての人が成功するかと言うと、そうではないです。
システムの概要を時間をかけて理解し、導入していくなら成功するでしょう。システムは単純で非常にコストパフォーマンスがいいです。しかも、高価なGFOやレフジウムを使用しなくても自然と同じような水質を再現できます。

ここからは私の成功への秘訣を書いていきます。

MB7(ボトルのガイドラインに沿う)
+
ウォッカ添加(若しくは他の炭素源添加) - Vodka Dosing by 'Genetics' and 'Stony_Corals' - Reefkeeping.com
=========================
プロバイオティックによるサンゴ飼育

何時添加するか?
⇒照明がついているときが一番良いと感じる

何処に添加するか?
⇒MB7はメイン水槽に、ウォッカはサンプに添加するのが良い

ルール
1) 良いスキマーが必須

水質に対する対処法
1)高硝酸塩濃度
⇒ガイドラインに沿ってウォッカ添加量を増やす
2)長期間にわたり硝酸塩・燐酸塩濃度が下がらない場合
⇒炭素源を他のものに変更して試す(酢、砂糖など)
3)低硝酸塩濃度
⇒0になるまで現在のウォッカ添加量を続け、その後ウォッカ添加量を減らして調整する
4)KHの上昇
⇒Cal/KHの添加を止め、水換えをする。
5)水槽の新規立ち上げの場合
⇒ガイドラインに沿い、添加量は少なくする
6)高燐酸塩の場合
⇒GFO(鉄系リン酸吸着剤を使用する)

苔・バクテリアの反応について
1)バクテリアの蔓延(白っぽいジェル状のやつ)
⇒ウォッカの添加量を減らす
2)MB7の添加量を増やしたらガラス面の苔が増えた
⇒MB7の添加量を減らす
3)茶髭苔の対処
⇒MB7の添加量を減らす(参照:http://www.rimlessreef.com/1/post/20...eament-of.html)
4)シアノ
⇒MB7の添加量を増やす、場合によってはウォッカの添加量を減らすか完全に止める。シアノがなくなったらウォッカ添加を始めるが、初期の添加量から始める。シアノの状態が非常に悪い場合は、レッドスライムリムーバーの使用も考える
5)peach fuzz(多分、ポリプの出が悪い場合)
⇒しばらくの期間、ウォッカ・MB7の添加量を減らすか、完全にとめる(特にウォッカの添加)。時間をおくと自然に戻る場合もある
6)ガラス面、及び底砂が汚くなる
⇒ウォッカ。MB7の添加量を増やし、餌食を減らす

生体の反応
1)サンゴの色抜け
⇒アミノ酸などの餌食量を増やすし、照明の点灯時間を1時間ほどしばらく減らす
2)成長点が焼ける現象
⇒KHが7-8の間であることを確認する。もし、症状が改善されない場合は、すべての添加を止める
3)コモンサンゴの白化
⇒ウォッカ添加を半分にして、コモンサンゴの色が戻ってくるまで待つ。同時に照明時間を短くするか数日照明を消しておく
4)すべてのサンゴが白化
⇒自分の犯した間違いを棚に上げて他人を責めろ!

その他
1)底砂が固まる
⇒潰したり、吸い出したりして対処する。pHを8.1-8.3に調整する

ここに書いたことはウォッカ添加における基本的な記録であるので、追記またはその他の体験談などを加味してください。ウォッカ添加は、魔法のシステムではないので、照明、水流などを適切に調整するが必要です。
---------------------
以上。Sonnyさんありがとう!

投稿者 TAKA : 2010年06月21日 12:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.taka-tech.net/mt-tb.cgi/692

コメント

貴重な情報、ありがとうございます

大切なところを抜き出した非常に分かりやすい解説ですね
為になります

投稿者 狩人 : 2010年06月21日 19:34

ごぶさたしております。
このガイドラインは参考になりますね。使わせていただきますb
多種のバクテリアといえば最近はBioDigestとBioAQUAを交互に使っていますが特に悪さをしていないようです。

投稿者 しかぱっち : 2010年06月22日 10:13

しかぱっちさん、
こちらこそご無沙汰しています。
中々いろんな症状が出たときの対処法ってないんですよねえ。こいうのがあるとある程度の指標になるので助かります。

投稿者 TAKA : 2010年06月22日 10:58

とても参考になります。
私も試行錯誤でVSVを試しています。
うちの場合、水槽面のコケは非常に少なくなっているのですが、石灰藻が殆ど発生しません。また、サンゴの成長が止まっているようです。
BioDigestだけじゃなくて他にも必要なのかな?
あとサンゴの餌系があれば良いのかな?

投稿者 けんヂ : 2010年06月23日 07:55

けんヂさん、
>うちの場合、水槽面のコケは非常に少なくなっているのですが、石灰藻が殆ど発生しません。また、サンゴの成長が止まっているようです。
その現象はうちでも見られました。ポリプの出はどうですか?サンゴに餌をあげていますでしょうか?色々な要因があるのかもしれませんねえ。1週間に一度はKH、Mg、NO3、PO4辺りは測定した方が良いと思います。良い状態のときは必要ないかもしれませんが、調子悪そうなら必要かと思います。面倒くさいんですけどね。。。。

投稿者 TAKA : 2010年06月23日 08:43

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)