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2009年07月08日
Stony Coralの捕食
ReefLifeのJuly/AugのVolumeはかなり面白いですよ!そのなかの記事の一つが「Stony Corals: Feed 'Em - They need all the food they can get」ってなやつです。
内容の結論から書くと
1.褐虫藻などを持つサンゴ(symbiotic coral)を単純に主に独立栄養生物(二酸化炭素や重炭酸塩などだけを炭素源として、
これら又は光をエネルギー源として生育する生物)と見るべきではない。
2.従属栄養生物(生育に必要な炭素を得るために有機化合物を利用する生物)は、光合成で作られた炭素より白化したサンゴとってはより重要な炭素源になる。
もう少し内容を箇条書きにします。(実験で使用したサンゴは、Montipora capitata, Porites compressa, Porites lobata。これらは、SPSに分類される)
・褐虫藻は100%以上の糖をサンゴに供給することが出来る
・サンゴが使用する炭素は主に呼吸に使用される(単純な「呼吸」ではなく、細胞内にエネルギーを作るための生物化学反応)
・褐虫藻がサンゴに炭素を供給するとき、褐虫藻は糖水を滲みだして行う
・褐虫藻から得た糖は、40%以上がタンパク質と結合してミューカス(glucopolysaccharide)として排泄する
・褐虫藻は、N及びPをサンゴに供給することができないので、サンゴは違う形でNとPを取り込まなくてはいけない
・サンゴは、NとPを動物性プランクトンから取っている
・動物性プランクトンからサンゴが摂取する炭素は、過去の論文で記載された以上に重要であり、その量も多い(46%以上の炭素は、褐虫藻からではなく、動物性プランクトンから来るとの結果もある)
・白化したサンゴは、より多くの炭素を動物性プランクトンから取る(147%以上の必要炭素を動物性プランクトンから取れる。要するに、動物性プランクトンが多い環境では、褐虫藻がなくても生存することが可能)
・サンゴは端脚類(ヨコエビなど)、えびの幼生、ノープリウスなどを捕食している
・サンゴは、400μm以下の動物を捕食している。ポイントは、バクテリアや微生物ではない
・水槽内で飼育しているサイズのサンゴは、1時間に約3~50の小さい動物性プランクトンを捕食している
参考
Reef Life July/Aug 2009 Volume1, Number2
感想
やはり自然界では、SPS類でも動物性プランクトンを捕食し、それを炭素源にしているってこと。じゃー、サンゴはバクテリアから栄養を取れないのかなあ?それだと随分勘違いしていたことになる。もし、プランクトンや褐虫藻が少ない状態のとき、サンゴはバクテリアを捕食するようになるのかな?
少し集中的にある個体だけに、SPSフードを与えてみようかな。
あと、共肉が剥がれていない状態の白化したサンゴは、動物性プランクトンを集中的にあげることで復活する可能性はありますね。実は、うちのSPSのフラグですが、真っ白ですがポリプも出していて元気?そうです。かれこれ4ヶ月ぐらいになります。
追記
記事をポストしてから少し分かったことがあります。上記では、サンゴはバクテリアを食べるのか?といった疑問を持ちました。サンゴがバクテリアを食べないと自分が理解していたZEOvit理解が?になります。で、Tetsuoさんが言われているBacterioplanktonと言う言葉です。これてっきりTetsuoさんが上手いこと作った造語だと思ってました。(←すいません失礼で。)ですが、違うZEOvitシステムを調べていて、実際に存在する言葉だと分かりました。Bacterioplanktonは、日本語で細菌プランクトン。要するにプランクトンの一種なのです。また、Bacterioplanktonがサンゴの餌になっていると言う事が幾つかのサイトでも書かれていました。これで、私のZEOvitの考え方は間違っていなかったように思います。
調べているうちに面白いのを発見しました。それは、Bacterioplanktonを調べるとCyanobacteriaも結構引っかかってくることです。ZEOvitでは、よくCyanobacteriaが問題になります。このあたり何か関係がありそうです。例えば、Bacterioplanktonを増える環境では、Cyanobacteriaも増える環境であるなど。
投稿者 TAKA : 2009年07月08日 09:59
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コメント
うちはオリジナルはひとつもありませんよ。笑。
全部引用です。
オリジナルはしいていうならオゾンを用いた還元ろ過くらいです。が、これもまとめる途中で気づきましたが、(マリンアクアホビー以外では)既に知られた基序でした。
Bacterioplanktonに関しても、いちおうオリジナルのニュアンスは大切にしようと思っているので日本語訳ではなくカタカナや原文表記にしました。
投稿者 Tetsuo : 2009年07月08日 20:54
Tetsuoさん、
いつも非常に上手い言葉を作られていると思うので、ついそう考えてしまいました。
Bacterioplanktonは、Tetsuoさんが言うように「バクテリオプランクトン」のほうがしっくりきます。
しかし、こんなプランクトンがいるとは知りませんでした。
投稿者 TAKA : 2009年07月08日 21:09
Bacterioplanktonと言うのは、てっきり用語なのかと思ってました。
イメージとしては、「プランクトン」だけだとクラゲも入っちゃうので、「細菌のような小さな、あるいは細菌に関係する類のプランクトン」と言う感じかなと思ってました。
ヨコエビとかコペポーダとか。
投稿者 エイジ : 2009年07月08日 23:59
我が家にも意図せず部分白化したイボハダハナヤサイが白いままポリプをバシバシ伸ばしています。時がたっても褐色になる気配がありません。今度記事にしてみます。一見なにもいないような我が家の水槽にもBacterioplanktonが湧いているのかなあ。そうだったらいいのですが。
御記事から推察するにBRIGHTWELLのZOOPLANKTOS-Sなんてまさに理想の大きさの動物プランクトンですよね。今度試してみようかなあ。
投稿者 しかぱっち : 2009年07月09日 08:37
エイジさん、
クラゲがプランクトンとは知りませんでした。。。
Bacterioplanktonは、核などがないようです。
しかぱっちさん、
以前sebaeさんも書かれていましたが、プランクトンリッチな水槽では、サンゴの色は濃くなるそうです。良い色具合の「濃い」もありますが、茶色にもなるそうです。
Bacterioplanktonじゃなくても動物性プランクトンが十二分にあれば白化しても生きれる、というのが記事の無いようです。参考にした記事内には、Bacterioplanktonの話はなかったです。
投稿者 TAKA : 2009年07月09日 09:36